「よし、みんな仲良くな〜、でも席はどーすっかな?」 「はぁい!先生!わたしの隣にしてえ〜」 「だめよっ、佐野くん、わたしの隣にきてっ」 女子が我先にと手を挙げる 「何言ってんだ、お前ら隣いるだろーが」 「ってことで〜 さっき変なこと言ってた伊藤の隣が 空いてるな〜」 「佐野、席はあそこな?」 頷き無言で歩き出す佐野くん 長い脚で歩いて近づいてくる度に胸の鼓動が速くなる