そんな事が続くにつれて、私と裕の関係は悪い方向に傾いていた…。



私も薄々感じていた。



もちろん裕も感じていただろう…。






…そんなある日




放課後、私たちはまた遊んだ。




その日に限って、裕がすごく優しかった。




寒い中、私にブレザーを被せてくれて、手を繋いでくれた。



横では、裕が震えていたんだ…。



震えていた裕の横にぴったり引っ付いて温かさを分けていた。




裕は私を見つめる。


私も裕を見つめる…




…そして、唇を重ねあった。


柔らかい唇が寒さを忘れさせてくれる…



私のファーストキスだった…