顔も知らない貴方へ



お風呂から出て時計を見ると、
学校に行くまでには
まだたっぷり時間がある。


私はテレビのニュース番組を観ながら、
軽い朝食を食べることにした。


「パンでも焼くかなー」



独り言を呟きながらキッチンに
向かっていると、
テーブルの上に置いていた携帯
が鳴りだした。


「もしかして、昨日書いたメールの返信かな?」


私はパンをトースターに入れてから、
携帯を開く。