顔も知らない貴方へ




「由良、私明日恵太君に会いに行ってくる。恵太君がどういう想いで私にキス
したのかは分からないけど、
とにかく自分の気持ち伝えてくる。」



私は由良に向き合い、
そう伝える。


すると、由良はギュッと私を強く
抱きしめた。



「梓頑張れ。私は梓の味方だから。
なにかあっても1人で抱え込まないで、
私に頼って。すぐ飛んでくから!」



「うん、ありがと.....」



抱きしめられた身体から、
由良の優しさが伝わってくる。