顔も知らない貴方へ



「前に話した片山恵太って覚えてる?」


私の言葉に由良は頷く。


「覚えてるよ。梓のお母さん助けてくれたイケメン君でしょ?確か仲良くなったっんだよね?その人がどうしたの?」



「...........キスされた」



私の言葉に一瞬動きが止まった後、
えぇー!
という由良の叫び声がこだました。


「ちょっ!由良うるさい!」


「ごめん、ごめん!ちょっとビックリしちゃって.....
でもなんでそんなことになったの?」