顔も知らない貴方へ



私の言葉に、目の前の恵太君の目が
大きく見開かれる。


夕日が差し込み、
オレンジ色に染まる病室


2人の間に静かな時間が流れ


恵太君の綺麗な顔がゆっくりと
近づき、


そっと優しく私にキスをした。