顔も知らない貴方へ



「あぁ、実はね.....」





それから、私は恵太君に
お母さんの容態が良くなり、
もうすぐ病気が完治するかもしれない
ことを話した。



「よかったじゃん!
これで梓ちゃんも一安心だね!
お母さんも梓ちゃんも頑張った!」



「....私も?」



恵太君の言葉に
私は首を傾げる。