携帯を開くと、
また先程の知らないアドレスからの
メールだった。
『さっきは突然のメール、
失礼いたしました。
試しに打ってみたメールアドレス
だったのですが、送ることができ
驚きました。
これも何かの縁だと思うので、
もしよければ一度、返信をいただけないでしょうか?
もしもらえたなら嬉しいです。
よろしくお願いします。』
先程とは打って変わって
長文である。
「うわー、これ危ないやつかな?」
そのメールを読みながら、
夏休み前に警察の人が来て行われた
犯罪防止講習での
メールから大きな犯罪に
巻き込まれてしまった
女子高生の話を思い出す。