顔も知らない貴方へ




「お友達から何かに発展するって
こともよくあるのよー。とりあえず、
気になる人が出来てよかったわね!」



「気になる人って.....」


お母さんの言葉に呆れながら、
私は剥きおわった林檎を一切れ
手渡す。


「梓はあのイケメン君が気になるんじゃないの?だから、お母さんに言うのが
照れ臭くて隠したんでしょ?」


お母さんはそこまで言うと、
口に林檎を放り込み、
私を真っ直ぐ見つめた。