「なに?」

由良が振り返る。


「あのね、私....返信したの。」


「返信?」

意味が分からなかったのか、
一瞬不思議そうな顔をしたが、
すぐハッとして、
私に鋭い視線を向けた。


「私言ったよね?
あんな怪しいメールに返信なんか
するなって!
それで、何か変なこと言われたの?」


私は首を横に振る。


「全然、ただメールのやりとり
これからもすることになった....」


「はぁ!何でそんなことになってるの!
相手誰だが分からないんでしょ?
それ絶対怪しいって!」


由良は私の肩を掴み、
説得にかかる。