顔も知らない貴方へ



「メールが届いたのが、
私でよかったか.....」


その言葉がなんだか嬉しくて、
自然と微笑んでしまう。


私はそのまま返信を書き始めた。


『メールが届いたのが私でよかった
って言葉、少し恥ずかしいけど
嬉しかった。ありがとう。
でも、本当に私でよかったよ。
変な人と繋がっちゃうと大変だから、
もうあんまり、知らないメアドに
送っちゃダメだよ。
あと、気づいたと思うけど、
敬語使うのを辞めてみました。
同い年だし、こっちの方が
メールも書きやすいから。嫌かな?
もし嫌なら言ってね。すぐ直すから。
もし、これでもいいなら
あなたも敬語じゃなくていいからね。
さっきのメールに学校のことを
教えてって書いてあったから、
もうすぐ夏休みが終わって
学校始まったら、いろいろメールするね。楽しみにしててね。
それでは今日はお休みなさい。』