「今回は早いな」
呟きながらメールを開く。
『こんばんわ。メール読ませていただきました。私と同い年なんですね。
今まで、あまり同い年の方と接する機会がなかったので、とても嬉しいです!
あと、あなたは学校に通っていらっしゃるんですよね?
こんど差し支えなければ、
学校のこと教えていただけませんか?
行ったことが殆ど無い分、憧れが強いんです。お願いします。
また、お母さんが入院とは、さぞ
心配だと思います。私も抗がん剤治療をされている方を見たことがあるのですが
とても辛そうで、見ている私まで
苦しくなってしまいました。
けれど、あなたが側にいるだけで、
きっとお母さんは心強いんだと思いますよ。これは入院常連者の私が言うので
間違いありません。
だから、あなたが私のメールを楽しみ
にしているという言葉だって、
とても心強いんです。
家族以外にも、私のことを気にかけて
くれる人がいるって思えるから。
メールが届いたのがあなたで
よかった。
あと、私は何故だかあなたは悪いことを
するような人ではないと確信を持っています。だって、そうでなきゃ、
こんなに丁寧に私に返信を書いてくれないでしょう。
ありがとうございます。』
