顔も知らない貴方へ



普段はどちらかというと、
メールは短い方だが、
この人に送ろうと思うメールは
どうしても長文になってしまう。


私はおかしいところが無いか、
2、3度読み返し、
送信ボタンを押した。


「返信は明日かな?」


私は携帯をテーブルに置くと、
中断していた料理に再び戻った。






ご飯を食べ、
お風呂も入り、
テレビを観ていると、
突然携帯が震え始めた。


「由良かな....?」


携帯を手にとり開くと、
画面にあの人からのメールが
届いたことを知らせていた。