私はそこまで打つと、
送信ボタンを押した。


そのすぐ後、部屋にピーピーと
音が鳴り響き、
トーストが焼けたことを
知らせている。


私は美味しそうに焼けたトースト
をかじりながら、
携帯を見つめた。


「.....これでよかったのかな?」


まだ不安は残るが、
正直、この不思議なやり取りに
ワクワクしている自分がいる。


私はトーストの最後の一口を
食べ終えると、
お母さんのお見舞いに行く準備を
始めた。



その間にふと携帯を見たが、
返信はない。


「いつも長文だし、
書くのに時間がかかるのかな?」


どうやら、この不思議なメル友は
返信が遅いらしい。


「次はどんな返事がくるのかな?」


こうして私と顔も知らない人との
メールのやり取りが始まった。