『先程のメールありがとう
ございました。
実は少し辛い出来事があり、
落ち込んでいたのですが、
あなたの優しい言葉とかわいい写真で、
少し元気になりました。
ありがとうございます。
私も写真を添付させて頂きます。
この写真は私の好きな場所から撮った
ものです。この景色をみると、暗い気持ちが前向きになれるんです。
よかったら写真見てみてください。
それでは失礼いたします。』


私は大きく深呼吸をすると、
思いきって送信ボタンを押した。


「.....送っちゃった。」


一瞬、由良の怒った顔が
頭に浮かんだが、
気を取り直し、
私は走って家に帰った。



その日、
あのアドレスから返信は来なかった。