顔も知らない貴方へ



恵太くんの真っ直ぐな気持ちを知り、
私はたまらなくなって、
すぐ隣にある恵太くんの大きな手を
握った。


「そんな、私のほうこそありがとう!
最初は、怪しかったし、返信するの迷ったりもしたけど、気づいたら恵太くん
からくるメールがすごい楽しみになってたんだよ!......丁寧で、でも凄く優しさが溢れてるようなメール。
私こそ楽しかったし、元気たくさんもらったんだよ!」

少しでも、どれだけあのメールが
私の中で大きな存在になっていたか
伝わって欲しい。

私は拙い言葉で、
恵太くんに気持ちを伝える。


全ての言葉を言い終わり、
背の高い恵太くんを見上げると、
顔を手で押さえ、首を横に向けていた。


「...恵太くん?」