顔も知らない貴方へ



「いや、だってこれはもう
運命としか言えないって!」


そう必死に力説する恵太くんが
可愛くて、
私は思わず抱きついた。


「私もそう思う!これは運命だよね?」


一瞬顔を真っ赤にして固まってしまった
恵太くんだったが、
すぐに私を力強く抱きしめた。


「こんな運命の人と巡り会えたんだから
手術頑張って、何が何でも元気になんないとだなー」


「そうだよ!元気になってくれないと
困るから!」


私は恵太くんの背中を
ポンポンと優しく叩きながら
そう言った。