顔も知らない貴方へ



まだ状況を把握しきれていない
恵太くんに私はある1通のメールを
開いて見せた。


『こんばんわ』


たった一言

そう書かれたメール。

私に大切な存在を運んで来てくれた
最初のメール。


「 こんなことってあるのか.....」


驚きのあまり思わず口を手で覆い、
しばらく言葉もでない様子の恵太くん
であったが、ついに口を開いた。


「俺がメールを送ってた相手は、
.......梓ちゃん?」