顔も知らない貴方へ



私たちは病室に着くと、
お互い携帯を取り出した。


「梓ちゃんの携帯のアドレス帳に、
直接打って俺のメアド入れてもいい?」


「うん!じゃあ、私は後でメール
送るから登録しといてね!」


私はそう言いながら、
恵太くんに携帯を手渡す。


恵太くんはベッドに腰掛けながら、
自分のメアドを打ち入れている間、
私は飾られているサイネリアの花を
眺めていた。


「はい!登録できた!」

「ありがとう!」


笑顔の恵太くんから、
携帯を受け取り新しく登録された
メアドを見る。