顔も知らない貴方へ



「すごい!よかったね!!」

「でも!」

喜ぶ私の言葉を遮るように、
恵太くんは少し声を荒げて言った。


「移植は簡単な手術じゃないって言われた。成功例もあれば、失敗例も沢山あるんだ。.....もちろん!成功するって信じてるよ!でも、絶対とは言えないんだ。
この先、俺はどうなるか分からない。
だから、まだ付き合うとかは......」


「やだ!」

恵太くんがこの後何を言おうとしているのかが分かり、
私は思わず言った。


「どうなるか分からないから付き合わないって言うんでしょ?
私はやだよ。せっかく気持ちが伝わったのに、両想いなのに、そんなのやだよ。
この先のことは関係ない。
今お互い好きって気持ちが大切でしょ?
今不安になってるのかもしれないけど、
恵太くんはきっと大丈夫。
私はそう信じてる。
それに、不安な時こそ、甘えてよ。
私は恵太くんの隣で、少しでも支えていきたいんだよ?だから、
...........私は恵太くんが好きです。
付き合ってください。」