顔も知らない貴方へ



私は不安になって、
もう一度名前を呼んだ。


「恵太くん....?」


「梓ちゃん。.....実は俺、2週間後に手術を受けるんだ。」


「っえ?手術?」


私が聞き返すと、
恵太くんは私を離しながら
ゆっくり頷いた。


「俺の病気はさ、もともと移植手術を受ける以外、もう手がないって言われてたんだ。それで、ずっとドナーを探していたんだけど、最近やっと適合するドナーが見つかって、移植手術が受けられることになったんだ。医者からは、手術が成功すれば、普通の人と同じように生活出来るようになるって言われた。」