「翔さん…。ありがとうございました。」


「もっと早く助けられなくてごめんな。」


翔さんは悪くないのに…。


「そんな…。翔さんに助けてもらえて本当によかったです…。」


そういったら、私の目の前を歩いていた翔さんがいきなり立ち止まった。


翔さんの背中にわたしの顔が思いっきりぶつかった。



「いったぁ…。すみません。」


そういって振り向いた翔さんをみたらすごく真剣な顔をしていた。





「あの…。

僕、伽南が好きなんだ。

もう、さっきみたいなことはさせないって誓う。

僕が伽南を守るから…。

僕と付き合ってよ、伽南ちゃん。」