そして、映画をみて、横浜の街を歩いた後、翔には伽南を連れて行きたい場所があった。



そこは、横浜の海。





そらには綺麗な星空が広がっている。



それをみて、翔の隣で、


「綺麗…。」


と呟く伽南の背中は、翔にとって、小さくて、今すぐにも暗闇の中に消えて行ってしまいそうなものに思えた。


伽南はそんな小さな背中で剣道界からの期待に応えている。



ーーーーーーー僕が伽南を守りたい




そんなことを思ってしまった12月のある日のことでした。