「とてもいい映画でしたね。」 「そうだね。」 「ラストのシーンとか、やばかったです。ぐすっ…」 「確かにね、でも、泣くほどではないかなぁ。」 翔がわざとらしくいう。 「からかわないでくださいっ!」 そして、横浜の街を歩いた。 時刻は午後7時30分。 「寮の門限って何時?」 翔が聞いてきた。 「11時です。」 そういうと、 「そっか。じゃあ、平気かな?伽南ちゃんに見せたいところがあるんだ。」