そして、宮沢伽南からの質問に答えつつ、こんなことを言ってしまった。


「友達から聞いて。ていうか、1月全国大会ですよね?怪我してませんか?心配なので、お詫びに何かおごらせてください。」


そうしたら、宮沢伽南はこういった。


「そんな、わるいですよ。もともと悪いのは、後ろ向きで歩いてた私じゃないですか。」


でも、翔は諦めたくなかった。


「そんなことより、なにか奢らせてください。僕の性格上、気がすまないので。お願いします。」


そういったら宮沢伽南が、


「じゃあ、お願いします。とりあえず、連絡とるために、連絡先交換しましょうよ!」

と嬉しそうな顔で提案してきた。


そして、お互いの連絡先を交換した。



これは、伽南だけでなく、翔にとっても運命の始まりとなった。