私とイケメンヴァンパイヤの恋。

「翔さん。お母さんと何があったんですか?」
「貴女になら言ってもいいでしょう。私は10歳の時に母様に捨てられました。捨てられたといういい方は変でしょうか。置き去りにされたと言えばいいですね。それから今まで会ってませんでした。そして私の父様は亡くなりました。ヴァンパイヤが亡くなるなんて本当はありえないのですがなぜか父様は亡くなったんです。みんな驚いていました。」
「ヴァンパイヤも亡くなってしまうのですね。」
「はい。父様は800歳でした。」
「え?」
「見た目はずっと25歳くらいなんですけどね。」
「今でも謎なんですよ。」
そう言った翔さんはさっきよりも悲しい顔をしていた。なんだか私まで悲しくなってきた。私もお父さんはいない。1年前交通事故で亡くなった。突然の別れだった。寂しかった。でもきっと翔さんはもっともっと寂しかったのだろう。だって何百年も一緒にいたのだから。
「私もお父さん・・・亡くなりました。」
「え?」
翔さんはとっても驚いた顔に変わった。