結局モヤモヤしたまま帰ることにした。
校長は家でよく考えてみな。ってしか
言ってくれなかった。
「あ、美森。」
「つ、月希。」
「今日はごめんな。」
「う、うん。」
「・・・。」
「・・・。」
「困ってる?」
「うん。」
夕日でオレンジ色をした校舎を2人で
歩っていた。
「月希くん。美森。」
後ろから私たちを呼ぶ声が聞こえた。
美森「麻衣。」
麻衣「どうしたの?2人で仲良く下校?」
月希「おぉ。そうだ。邪魔すんな。」
麻衣「はーい。また明日ね!」
美森「え、う、うん。」
麻衣が見えなくなったころ携帯が鳴った
≪新着メール1件≫
麻衣からだった。
≪ラブラブだね。留実は男好きっていうけど私はそう思わないからね。いつでも恋の相談受け付けるからね!≫
「ありがとう。麻衣。」
心の中で何回もそう言っていた。
「美森。」
「ん?」
「なんか無駄に心配してねぇか?」
「え?」
「断って仲悪くなるとかないからな。」
どうして心の中が読めたんだろう。
ヴァンパイヤだからなのかな?
「う、うん。」