結局一睡もできなかった。
目の下にクマを作って登校。
「美森。おはよ。」
「あ、夢由亜。」
「ひどい顔だぞ?どした?」
「な、なんでもない。」
「そっか。いつでも相談していいからな。」
どうして夢由亜はやさしいんだろう。
一緒にいて安心する。異性とは思わない。
そういえばあんまり女友達いないな。
どうしよう。もしも転校早々
男好きなんて思われてたら。
結構期間たってるもんな。作るか?
でも女子ってめんどくさいもんな。
「えーーー!?」
つい叫んでしまった。
なんでかって?夢由亜の首筋には
キバの跡がかさぶたになってあった。
まさか月希に吸われてるのかな。
よかった。人間だ。
なんで人間ってわかって安心してるんだ。
ここにいる人のごく一部しか
ヴァンパイヤいないだろ。
というか2人か。