「今日はいいものがあるわよ。」
「いいもの?なんでしょう。」
ニヤニヤしながら校長が出したのは
一枚の写真。
「え。」
そこに写っていたのは瑠薔薇先生と
知らない女の人だった。
どうやら高校の卒業式の写真らしい。
この女が気になってしまう。
つらい。苦しい。泣きそう。なぜ?
胸が苦しすぎる。
「ふふっやっぱりね。」
「え?」
なんで私がこんなに泣きそうなのに
笑っているのだろう。
「私、わかっちゃったのよ。
 美森ちゃんが瑠薔薇先生のこと
 好きなんだってね。
 自覚ある?いつも目で追ってるし。
 見る目が違うのよね。」
「そ、そうなんですか?」
「えぇ。それに今だって涙がたまってる。
 かなりショックを受けてる顔よ。」
「え?」
つぃかにショックだけど好き?なの?
「いい加減認めなさい。」
「はい。」
「やっと認めた。それで悩んでたでしょ?」
「はい!」