翔「美森さん!」
美森「翔さん。」
翔「大丈夫ですか?」
美森「はい。だいじょ・・・ひっく。」
翔「美森さん?」
美森「怖かったよぉ。ひっく。」
翔「泣かないで。私がそばにいてあげますよ。ずっと。安心してください。守れなくてごめんなさい。こんなに血をだして。」
美森「ずっとそばにいてくれるんですか?」
翔「もちろんです。」
美森「うれしいです。」
翔「当たり前ですね。」

私は翔さんに優しい言葉をいただいてとってもうれしかった。安心できた。がまんしていた涙が一気にこぼれ落ちる。

夢由亜「じゃ、俺行くな。」
美森「行っちゃうの?」
翔「夢由亜君。ありがとうございました。」
夢由亜「俺だけじゃないですよ。一番は月希です。月希が美森が危ないって言って急に走り出したんです。勘が鋭いですね。」
翔「そうでしたか。月希が。成長したんですね。」
夢由亜「じゃ、俺はこれでー。」
美森「ありがとう。」

夢由亜がいなくなってから翔さんと2人っきりだった。なんだかとってもドキドキした。