秀才くんの子育て日記




 席につくと、担任はいなくなり、ぞろぞろと俺の席に集まった。


「東雲くーん?」

『はい。』

「ゲーム好きなのー?」


 ニヤニヤ話しかけてくるこいつらは俺のことをオタクとしか思ってないんだろう。


「この髪の毛どーにかなんねぇのー?」

「ねー、気持ち悪いってー」


 めんどうだから、全てに無視をかましていたら、リーダーと思われる男がキレた。

「なにテメェシカトかましてんの??」

『…………そんなつもりは。』


「お前、放課後体育館裏な、来いよ」


『はぁ………』


 …………余計面倒になった………


 体育館裏ってなにすんだ??


 そんな呑気なことを考えていると、いつの間にかその日の授業は終わっていた。