ずっと、走りっぱなしで疲れたけどなんとか間に合ってB組に入り自分の席についた。

あたしは、疲れて自分の机の上にうつ伏せて入学式までゆっくりしてた。

「ねぇねぇ……」

「ん…な、なに??」

あたしは、声をかけられて顔をあげた。

「ねぇ、櫻井はるかちゃん?」

「え?そ~だけど?」

「そ~なんだ!仲良くしよう!あたし、新垣心愛<あらがき ここあ>!心愛って呼んでね!」

「うん!仲良くしようね!心愛!あたしの事もはるかって呼んでね!」

「「よろしくね~!!」」

そう2人で話して入学式が始まるまで他愛のない話をしていた。

あたしは、忘れてた。あの出来事のことを。