いちごみるくは涙の味がしました

「人いないね〜」

土手に着いた

辺りはしんとしていて

空も薄暗くなってきた頃

花火をするには

ちょうどいい感じだった


よしっ♪





「あ、」

ほたるが無表情で固まる

嫌な予感がした




「ライター忘れた」



見事に嫌な予感は的中



「うーん、どうする?」

買いに行くにも所持金はぜろ

「…引き返すか」

ほたるの言葉に頷くことも出来ず

しゃがみ込んで俯いていた

沈黙が続いた







「ねえ!少し奥行ったとこで倉達が花火してるって!行く?」

知らない名前だった

「倉?誰それ?」

「うーん、ここら辺に住んでるやつ!一応タメだけど。先輩と2人でしてるっぽい!来てもいいってよ?」


もちろん答えは決まってる




「行く!」