だから、速水くんと会話をしていると、必ずと言っていいほど最後は言い合いのようになってしまって。

そして、私が言い返せなくなって終わる。

……ちょうど、今の私のように。


2年生に上がってクラスが離れたことに、失礼だけれどすごく安心した。

あと1年は少なくとも彼とかかわらずに済むと。


だから、まさかこんな形で再び彼と言葉を交わすことになるとは思っていなかったけど、今だけ、だよね。

この休み時間が終わったら。

この世界地図を届け終わったら。

また私は、彼とは別の棟に戻れる。



「遅かったな、晴山……、ん?なんだ、速水に頼んだのか?」


6組の教室に辿り着くと、高橋先生はすでにいて、速水くんから世界地図を受け取った。


「ふーん、お前ら仲良かったんだな」


きっと高橋先生は特に意味も無く言ったのだろうけど、私には衝撃の言葉だった。

私と速水くんが、仲良し……!?