そんな二人と約束してから3ヶ月が経った頃の朝に私は目眩と吐き気が
収まらなくなってきていた。

「ぅ…っ……気持ち悪い……。」

「心愛、大丈夫?今日は学校休ませてもらって病院行こう。」

「うん……分かった。」

この日は、お母さんが私の体調に不安を感じて、病院に行こうと提案した。

「うーん……。頭痛い。吐きそう。」

「しっかり。もうすぐ着くわよ。」

「ん……。」

そんな会話をしてるうちに病院に着いた。そして今は先生と話してる。

「心愛ちゃん、腫瘍がどんどん広まってるね……。どうする?一週間入院して様子見る?」

「はい。お願いします。」

「辛いかも知れないけど頑張って。」

「はい。」

こうして私は、一週間入院することになった。
先生と会話したあとメールで夕里と伶斗に入院したと連絡をいれた。

“今日から入院するから、あんまり話せなくてごめん”と送っておいた。
20分後に夕里からメールがきた。
“わかった、じゃあ果物持っていく”
と来て涙が出た。

ありがとう、夕里。心から嬉しいよ。
私、頑張って生き延びるよ。

その後、伶斗からもメールがきて。
“学校の帰りにでも寄ってくからなっ!”とあった。

その返事に『うん、ありがとう。それだけで嬉しい』と返した。

次の日から私は毎日のように吐きつづけた。
死にたくなんかないのに、時間は戻らない。立つことさえ難しくなってくる。
その時、ドアがノックされた。

「……はい。どうぞ。」

「心愛、大丈夫か?」

「今は、平気。でもたまにふらつくし、吐いちゃう……。」

「そっか。今日はずっと居てやるから。寝てろ。」

「うん。ありがと……。」

お礼を言ったあと私は眠りについた。
それと同時に伶斗は私の手をずっと握っててくれた。
温もりを感じる、大きくて私とは違うゴツゴツした手。