それから一週間後



私は電車に揺られて
彼の地元へ向かっていた




いつもよりオシャレをして
メイクもバッチリして





少し緊張してた

夏休みに、会うのは初めてだし




それに.....



それに、今日は竜一との
最後の日になるから

いや、
最後の日にするのか、私が。









きっかけさえあれば言えるのに





きっかけがなかったら
なにも言えないかもしれない






私はどこかできっかけがないことを
願っていた。








別れることなく
彼に謝ってもらう




それだけでもいい




そしたら私も興味が無くて
好きじゃなかったって打ち明けて謝る


これでいいじゃん



1から彼とやり直そう









ちゃんと興味もてるよーになろう








真さんを忘れよう。






気づいたらもう電車を降りていた






改札を出る






そこには竜一がいた





「よっ!行こうか」






そう言って手を引っ張られた







時刻は19:00






手を引っ張られ、
ただ歩くだけでなにも会話がない