私はネットの男友達に恋をした。
小4になった私、白石ことりはネットに目覚めた。
親友のまいと一緒に学校が終わっては
ゲームやチャットなどをしていた。
そんな日々が続き、私達はあるチャットに出会った。
こんな所に出会わなければ
と、今ではつくづく思う。
そこのチャットにはいろんな人がいて、
高校受験をしている人、
絵を描いている人、
中学生、高校生…小学生。
私達はすぐに夢中になった。
そこのチャットの人は30人ぐらいいて
メンバーはもう決まっていた。
私と同い年の子5人、
2歳下の子、
中2が10人ぐらいとその他。
毎日、知らない人とチャットを通じてコミュニケーションをとっていた。
時には恋愛話なんかも。
料理の作り方、
勉強、
雑談。
そこで知った知識は多分とんでもないだろう。
そのなかの1人、ニックネーム「ナリタ」という奴がいた
ナリタはどうやら中2。
性別は男。
私はすぐに話しかけた。
1ヶ月ぐらいすぎる頃には毎日話してて
「ナリタだいすき!」
などいうまでにもなった。
その時ぐらいから私はナリタに恋をしてしまったと気付いた。
学校にいってても
授業中にナリタのことが頭から離れない。
話すとドキドキドキドキして落ち着かない。
「ことりすきだよ」
と極上のネットの嘘の言葉と知っていてもドキドキしてしまう
それは、小4だった私にとってとんでもない出来事だった。
