Short stories

「ちゃんと、見ててね。」

そう言った須永は、いつも通りの綺麗なフォームでボールを手放した。

――――――――― パシュッ....

見事なスリーポイントシュートを決めた須永は、こちらに振り向いた。

「....なんで、泣いてんの?」

「だって....シュート、はいったからっ....」

涙を流すわたしをみて、須永は微笑みながらわたしに近づいた。

「俺と、付き合ってくれる?」

わたしは迷わず答えた。

「.... うん!」

叶わないと思ってた片思いが、
一本のシュートによって叶えられた。

――――――――Let's shoot!

END