記憶のカケラの恋

そして今、高校２年の冬。


１１月２７日の午後４時、

いつも通りの通学路。



身長が小さかった春紀は
中学１年で私を追い抜き今では
20センチも差がついてしまった。



外見だって病的な顔つきだったのに、
まぁまぁそこそこよくなってきた。


見た目は大きく変わったのに性格だけは全く変わらない。

何を考えているのか？

今何を思っているのか？

聞きたいけど聞けない。



私たちはクラスも一緒で毎日いるけど

最後に喋ったのは３日前だったかな？




内容も特に覚えてない。

実に奇妙な関係だと思う。