はっきりと告げる瞳には、
もう迷いは見受けられないーー


そのスッキリしたアンを見届けると


ケンはアンの帽子を拾いあげ


「それでこそアン王女だ!」

と微笑みながら

アンの頭に帽子をのせる。


「なっ?」


そう言ってアンの瞳を覗き込む。



目の前に広がる美しい侍に

アンは顔を真っ赤にさせながら



泣き笑いの笑顔で頷いた。