ーーージリリリリーーー
目覚まし時計のベルが勢いよく鳴る。
「はいはいはいはい!今おきますよーっと!」
私は目覚まし時計を止めベットから降りた。
「あぁ~…。今日から高校生だぁぁぁ...。」
ため息を吐きながら独り言。
新しい制服に着替え二階の寝室からリビングに移動する。
トーストを焼きモッシャモッシャっと食べているとインターフォンが鳴った。
ーーーピーンポーン...ピンポンピンポンピンポン...!ーーー
「あぁぁぁ!うるさいうるさいうるさぁぁい!今いくわよ!もう...。」
きっとこの朝っぱらからの迷惑行為は私の7人の幼馴染みからだろう。
「真子、遅刻するからいそいで。」
「真子ちゃんはやくぅぅ!」
「そんなに急がなくていいよ?真子。」
「僕を待たせるとはいい度胸だな、真子?」
「よぉ!!真子!元気かぁ?」
「もう少しのんびりでもよくない~?」
「...真子、急いで...ね。」
やっぱりだ。
ウザイくらい昔から付きまとってくる私の7人の幼馴染み達。
私、虹原真子(にじはら まこ)は、こんな生活をかれこれ16年間過ごしてきている。