~プロローグ~

昔々、遠い遠い先祖の代。
世界は2つの魔法の国に別れていた。
闇、水、風を司る黒蝶の国【ナイトメア・キングダム】
光、火、緑、愛を司る白蝶の国【ホーリー・キングダム】
2つの国の国王達は非常に仲がよかった。
王国会議を開けば必ず世間話になってしまうほど。
そして、国民同士もとても仲がよかった。
黒蝶の国ではなかなか作物が育たなかったので白蝶の国はいつも手助けをしていた。
2人の国王には王子と姫がいた。
黒蝶の国にはとても美しい王子。
白蝶の国にはとても可憐な姫。
2人は幼い頃から一緒におり、お互いに愛し合っていた。
2人は結婚をし第三の国をつくった。
この世界の全てを司る虹蝶の国【ハピヤー・キングダム】
名前の通り、虹蝶の国は幸せで包まれていた。
黒蝶の国には王子。
白蝶の国には王妃。
そして、虹蝶の国にも王妃が生まれていった。
3人はとても仲が良くいっつも遊んでいた。
新しく生まれた王族達に虹蝶の国の王は7人ずつ幻獣と呼ばれる獣を与えた。
幻獣は獣ながらも魔法が使え人間の姿にも化けることができる。
計21人の幻獣と3人の王子と王妃はとても幸せな日々を過ごしていた。
けれども、その幸せはそう長くは続かなかった。
どこかの世界から来た、悪魔たちが3つの国を荒らしていった。
3つの国の王と王妃は戦いで深い傷を負っていた。
王たちはまだ若い王子と姫に自分たちの残った力を全てを預けた。
そして、王と王妃は王子と姫と計21人の幻獣達を時空の先にある新たな世界へ飛ばした。
「わたし達の命を背負い、たくましく生きて...!そして、幻獣達よ!新たに生まれ変わり私達の子供を守って!命が尽きるまで...!!」
その言葉が3つの国の王と王妃たちのさいごの言葉となった。