「しらなかったわー
2人が付き合ってることー」
結局一緒に帰ることになってしまった、
男子と帰るのは2回目
しかも2回ともたっけーだ、
もう好きじゃないからドキドキとかしないけど、たぶん、
家まで30分その道のりをどんな会話で埋めようか
そんなことで頭がいっぱいになった、
「なんで教えてくんなかったんだよー」
「いや、いいかなって、」
「いや、よくねーだろ!」
「たっけーだって、」
「?」
「たっけーだって、
教えてくんないじゃんー」
「へ?」
「つきあってんでしょ!」
「誰と?
つきあってないよ、
だれとも、」
「へ?」
「俺誰とも付き合ってないから」
「そーなの?」
「好きな人はいるけど
いまや、届きそうにないし、」
「つきあってないの?」
「うんー
そんな相手いねーよ」
あれ。
勘違い?だけど、
美桜告られたって、
「なぁ、
なんで、彪由?」
「?」
「いや、
なんで彪由つきあってんのかなーって」
あんたをわすれるためだよー!!
「いや、
部活に一生懸命だし
ちゃんと私見てくれてるし」
「そーか、」
「っーかもうちょっとで
テストだねー」
「うん、やばいわー、」
「ほんとにー!」
「だけど栄井前のテストの時
めっちゃべんきょうしてたよなー
ワークとかずっとやってたし!
1年時はあんなに答えばっか
見てやってたのに!」
みてくれてんの、
きづいてくれてたの?
1ねんときの話とか、
覚えてない、
そういってたじゃん、
毎日髪くくってたとか、
おぼえてんじゃん。
おぼえてくれてんじゃん、
あの髪型の理由を忘れられないじゃん
嫌いになんてなれないじゃん
今更期待させないで、

