それでもあたしにとってはそのひとことが、何よりも嬉しくて、幸せだったんだ。 「しゅっぱーつ!!!」 あたしたちは手を繋ぎ、並んで歩いたよね。 わたあめ、べっこうあめ、水あめ…… あたしはあめしか食べなくて、キミは呆れていた。