小さな天使の魔法の言葉ーあなたに贈るラストプレゼントー

『ママー!』


『えっ、ママ?』


はい、戻って参りました!

耕平の手を取り姿を見せるものの、耕平は何だか微妙な表情をしている?


『真子、本当に成仏したの?』


しましたよー。

昨日あれからすぐ成仏して、天界へ行ってきましたよ。




『えーっと、君は事故死じゃね?犯罪経歴もないし、すぐに生まれ変わりたいかい?』


『いや、事故死ですけど、親より先に死ぬって悪い事ですよね?』


私の目の前には、神様と呼ばれる人がいた。

まるで就職の面接のように、たんたんと質問されそれに答えている。


『生き物はね、生まれた時から寿命は決められているんじゃよ。君はその寿命を懸命に生きた、それは素晴らしい事じゃよ。』


素晴らしいの……?


『さて、すぐに生まれ変わるもよし、大事な人がいるならそばで見守るもよし。守護霊になった場合は、その人が亡くなった後に生まれ変わる事になるよ。』


だったら!!


『守りたい人がいます!守護霊にならせて下さい!』




ってな訳で、耕平の守護霊になって帰って参りました!

昨日、あんなに感動的なお別れしといてすぐに帰ってくるなんてね?

耕平また、ビックリして止まっちゃってるよ!


『耕平、あのね……』









『お帰り、真子。』


よかった、そんな微妙な顔をするから、戻ってきちゃいけないのかと思っちゃった。


『ただいま!』


これからはずっと一緒だよ。

私が一生、耕平を守るからね!

……一生って、死んでるけどさ!っと、心の中で突っ込んでいると、琴美が私の足をギューギューっと抱きしめようとしてくれている。


『じゃあ、みんなで大好きーってしようか?』


『ママだっきー!』


『パパも大好きー!』


三人でギューッとして、笑いあった。

ずっとこうして、笑顔でいっぱいの家族でいられたらいいね。



辛くても悲しくても、心を元気にしてくれる魔法の言葉がある。

愛する人の温かい言葉さえあれば、誰だって前を向いて歩いていけるよ。

明日が来る前に、今伝えよう。

大切な人がそばにいる事は奇跡なんだからね!




【完結】