小さな天使の魔法の言葉ーあなたに贈るラストプレゼントー

『これじゃ食べられないか……』


大丈夫だよ!焦げた部分をはがせば食べられるよ!

後から着いてきた琴美は、耕平が持ち上げているフライ返しに乗せたハンバーグを見て、


『まんまー!』


っと興奮している。

耕平はそんな琴美を見て、悲しげに……笑った。


『おいしいか?』


『おいちー!』


焦げた部分を取り、お皿いっぱいに積み上げられたハンバーグを、琴美は口いっぱいに頬張っている。


『ママみたいに、可愛いご飯じゃなくて……ごめんな。』


耕平は、私が作ったご飯とくらべているのか、食卓を見てため息をついていた。

確かに、野菜は入っているものの、茶色のハンバーグと白いご飯が並べられているだけ。

いつもはそれにサラダやスープがあって、色とりどりになるように工夫はしていた。

だけどね、見た目なんかどうでもいいんだよ?

頑張って作ってくれたって、子供は分かってる。

現にほら、琴美ったら、すっごくおいしそうに食べてるでしょ?

だからね、そんな悲しい顔しないで耕平もしっかり食べなきゃ!


『琴美?パパにあーんってしてあげて?』


『パパ、あーん!』


琴美は、手でつかんだハンバーグを、耕平の口に持っていった。


『おいちー?』


『うん、おいしいよ。』


おいしいに決まってるよね!耕平が琴美の為に作ったハンバーグだもん!

愛情があればどんな物も、おいしくなるんだよ。