小さな天使の魔法の言葉ーあなたに贈るラストプレゼントー

『よし!これでしばらくフタして蒸すんだな!』


ハンバーグを丸めて空気を抜くのは忘れているけど、何とか形になって一安心。

耕平もそれで気が抜けたのか、キッチンから離れ琴美とリビングでテレビを見出した。

しばらくって、どれだけフタして放置する気なの!?

しっかり火はついているし、洗い物もわんさかたまっているし、床にはみじん切りした玉ねぎがちらほら。

私は、床に落ちた玉ねぎに集中しながら何とか拾い、ゴミ箱に捨てた。

拾っておかないと、琴美、食べちゃうからね!

っていうか耕平、いつまでフライパン放置したまま?

いい加減ひっくり返さないと焦げちゃうよー!?

こんな時に限ってフライパン触れないしー!!

焦れば焦るほど、フライパンもガスのスイッチも触る事が出来なかった。

私は急いでリビングをのぞくと……


『寝てるし!!琴美!パパの足叩いて起こして!』


『パーパ!』


信じられない、火つけたまま寝るなんて、危機感足りなすぎるよー!!

琴美に起こされうつろな耕平の眠気を吹っ飛ばす為、私は、食器乾燥機に置いてあったお皿に集中して、勢いよく倒した。

その音に、耕平は飛び起きる。


『あ!ハンバーグ!?』


急いでフライパンのフタをあけてハンバーグをひっくり返すと、それはもうこんがり焼けた……

丸焦げのハンバーグになっていた。