『うん、まだ微弱だけど陣痛きてるね!もう少し間隔が縮まったら電話して来て下さい。』


やっぱり、コレが陣痛なんだ。

もっと痛いんだと思ってたから、何だか拍子抜けしちゃったな。


『どうだった?』


心配そうな顔をする耕平をよそに、


『まだまだだって!もう少し間隔が縮まったら来てって言われたよ!』


っと笑顔でそう言った。

検診が終わって家に戻ってくると、真っ先に入院の準備をしたバックを玄関に置いた。

準備はバッチリ!後は間隔が縮まるのを待つのみだね!


『本当に大丈夫なの?俺、休んでもいいよ?』


『大丈夫!仕事、行ってきて?』


間隔は、いまだに10分間隔。

たまに15分になる時もあって、不規則になっていた。


『何かあったらすぐ電話して?』


『うん、分かった!』


なんとなくだけど、まだまだ先になりそうな気がするの。

なのに、仕事休ませちゃったら悪いもんね?

耕平が仕事へ行った後、しばらくベッドに横になっていた。

朝、陣痛が始まって早くから起きてたから……

少し……眠い……