ダメダメ!
私が後悔したって仕方ない、残された家族の方が何倍も辛いんだからね!
私は、全然笑わない耕平を何とかしないといけないと思い、どうしたら笑顔になれるかを立ち上がって考えた。
すると、ご飯を食べていた琴美も立ち上がり、私のマネをして前で腕をくみ「うーん」っと首をかしげている。
『ほら、琴美!お行儀悪いよ?』
お母さんが琴美を叱っているけど、全く聞かず私の元へ走ってきてしまった。
『うーん、あっ!○◇×◎▲※!』
首をかしげた後、何かを思いついたように私に話しかけてくれている。
まだまだ宇宙語が多いからよくわからないけど、普段のやり取りをちゃんと覚えてるんだなーっと感心した。
『琴美?今日の夜ご飯何にしよっか?』
『うーん……』
『悩むねー?何がいいかなぁ?』
『あ!○◇×◎▲※!』
『そうだね!ハンバーグにしよう!』
『はい!』
そんなやり取りを毎日していたから、私が腕をくんで考えだすと、琴美も一緒に考えてくれるんだ。
私のマネをしてくれるなら……
『琴美?今日から特訓頑張れる?』
私の言葉に、琴美はキョトンとしていた。
『ママと一緒に、言葉のお勉強だよ!出来るかな?』
『はい!』
私の言っている意味を理解したのかは謎だけど、琴美は元気よく手をあげて返事をした。
琴美にあの言葉を覚えてもらって、耕平を笑顔にしたい。
私の口癖にさせた、あの言葉を……
『琴美ったら、誰かと話してるみたいね?たぶん、琴美には見えるのかもね、ママが。』
お母さんの言葉に、耕平が顔を上げた。
『お父さんが亡くなった時ね、見えたりはしなかったけど気配は感じたのよ?真子も、お父さん絶対いるよね?ってよく言ってたわ。四十九日を過ぎてから、気配は感じなくなったけど……』
確かに亡くなってしばらくは、ご飯を食べている時もリビングにいる時も、お父さんがいつも座る場所にいるような気がしてた。
まあ実際……
『いましたよ!』
ですよね。
ニコニコと笑顔でお父さんがそう言った。
亡くなったら天国も地獄もそんなものないと思ってたし、ましてや幽霊なんてのも信じてなかった。
まだお父さんがそばにいると、そう思いたい気持ちが錯覚して、そんな風に感じたんだと思っていた……
けど、実際本当にいたとはね?
私が後悔したって仕方ない、残された家族の方が何倍も辛いんだからね!
私は、全然笑わない耕平を何とかしないといけないと思い、どうしたら笑顔になれるかを立ち上がって考えた。
すると、ご飯を食べていた琴美も立ち上がり、私のマネをして前で腕をくみ「うーん」っと首をかしげている。
『ほら、琴美!お行儀悪いよ?』
お母さんが琴美を叱っているけど、全く聞かず私の元へ走ってきてしまった。
『うーん、あっ!○◇×◎▲※!』
首をかしげた後、何かを思いついたように私に話しかけてくれている。
まだまだ宇宙語が多いからよくわからないけど、普段のやり取りをちゃんと覚えてるんだなーっと感心した。
『琴美?今日の夜ご飯何にしよっか?』
『うーん……』
『悩むねー?何がいいかなぁ?』
『あ!○◇×◎▲※!』
『そうだね!ハンバーグにしよう!』
『はい!』
そんなやり取りを毎日していたから、私が腕をくんで考えだすと、琴美も一緒に考えてくれるんだ。
私のマネをしてくれるなら……
『琴美?今日から特訓頑張れる?』
私の言葉に、琴美はキョトンとしていた。
『ママと一緒に、言葉のお勉強だよ!出来るかな?』
『はい!』
私の言っている意味を理解したのかは謎だけど、琴美は元気よく手をあげて返事をした。
琴美にあの言葉を覚えてもらって、耕平を笑顔にしたい。
私の口癖にさせた、あの言葉を……
『琴美ったら、誰かと話してるみたいね?たぶん、琴美には見えるのかもね、ママが。』
お母さんの言葉に、耕平が顔を上げた。
『お父さんが亡くなった時ね、見えたりはしなかったけど気配は感じたのよ?真子も、お父さん絶対いるよね?ってよく言ってたわ。四十九日を過ぎてから、気配は感じなくなったけど……』
確かに亡くなってしばらくは、ご飯を食べている時もリビングにいる時も、お父さんがいつも座る場所にいるような気がしてた。
まあ実際……
『いましたよ!』
ですよね。
ニコニコと笑顔でお父さんがそう言った。
亡くなったら天国も地獄もそんなものないと思ってたし、ましてや幽霊なんてのも信じてなかった。
まだお父さんがそばにいると、そう思いたい気持ちが錯覚して、そんな風に感じたんだと思っていた……
けど、実際本当にいたとはね?
