被害者 安元 美香 27歳

職業は、花屋の店員

6月3日午後9時頃に通りかかった通行人
によって発見、通報された。

部屋には鍵が掛かっており、机の上にはパソコンで書かれた遺書があった。

床には被害者が好きだった白薔薇が散らばっていて、趣味だという書道の墨も零れており、薔薇を黒く染めていた。

死因は、落ちた時に頭を強く打ったことによる脳挫傷。

自殺の原因は、最近交際相手と上手くいっていなかったことが有力。




「ふむ、なるほどな。」

「先生、色々な情報が一気にきて頭を整理できていないでしょ。」

「失礼だな。
僕は、超「一流探偵だ、ですよね。
聞き飽きました。」

「まあ、とにかくだ。
私の勘では犯人は美香の交際相手の英司という奴だ。」

「先生の勘は外れることで有名ですから、当てになりませんね。
とりあえず、その英司さんに話を聞きに行きましょうか。
ところで先生、英司さんの家の住所とか知ってますか?」

「たまき君、君は僕を誰だと思っているんだ。
そんな大事なこと、僕が聞いてるわけないじゃ無いか。」

「威張って言うことですか...」